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生命保険会社の淘汰

生命保険業界の低迷を通して、新しい商品の発売や、 我々契約者のニーズの変化について触れてきましたが、 生命保険業界も無傷で低迷を乗り切ってきたわけではありません。 その間に経営破綻した生命保険会社は数多く、 中には世間を騒がせるような大きな経営破綻もありました。

バブルの崩壊によって、日本経済が後退してしまったことも大きな要因ですが、 生命保険会社がどのような理由で経営破綻してしまったのかを見ていきましょう。

まず、原因の一つとして頻繁に出てくる要因が「逆ざや」です。 これは好景気時に発売した商品に設定していた利率が高かったため、 その後の景気後退で運用成績が低下し予定利率をまかなえなくなることを言います。 通常は、運用によりまかなえる利率を設定して保険を発売するわけですが、 バブルの崩壊などによる景気後退が想定を遙かに超えていたことを意味しています。

他に、これは銀行などでも起こっていましたが、大量の不良債権です。 生命保険会社や銀行では、預けられたお金を運用すると共に、 企業や個人に貸し付けた際の利息で利益を得ています。 しかし、お金が返ってこなければ利益はもちろん、損失さえでてしまうわけです。 返ってくる見込みのない債権を放棄しても耐えられる企業であれば良いですが、 それができない企業は、その時点で経営が破綻してしまうことになります。

その他にも円高による為替差損なども挙げられますが、 どの理由をとっても、バブル経済に酔いしれていたことが原因で、 見込みや想定の甘さが全て露呈してしまう結果になってしまいました。

このような時代を乗り越えて現在も生き残っている生命保険会社ですから、 多くの企業は問題ないかもしれませんが、 今年は誰もが予想しなかった大震災が発生し、 また、当時を上回る円高水準を記録しています。 様々な要因が絡み合って、連鎖的に経営破綻する可能性がありますので、 契約している生命保険会社が破綻した場合は、 予定利率の引き下げや解約控除が行われる可能性もありますので、 加入している生命保険会社くらいは注視しておく必要がありそうです。