契約者ニーズの変化
生命保険の長期低迷を経て、契約者のニーズはどのように変化したのでしょうか。
加入者の多くは結婚をして家庭を持っている世帯主だと思いますので、 その理由は自身に万一のことがあった場合、家族が困らないようにするためというものが多いです。 そして、近年増加している加入理由として、 大きな病気をしたときの治療費や入院費をカバーするためというものが挙げられます。 こちらのケースは既婚者に限らず、独身の人でも加入理由の上位に来ていることが多いようです。
このような加入理由の変化を裏付けるデータとして、 生命保険の新規契約者数(種類別)が挙げられます。 このデータを見てみると、終身型の死亡保険や養老保険は契約者数が減少していますが、 医療保険やがん保険に関しては契約者数が増加しているのです。
医療保険やがん保険の新規契約者数増加の裏には、外資系生命保険会社の参入ということがあります。 当初、生命保険業界には外資系企業の参入が見られませんでしたが、 第三分野と呼ばれるがん保険などに限って参入が認められ、 コストパフォーマンスの高い優良ながん保険を数多く販売しました。 その結果、医療保険やがん保険の契約者数が伸びたわけです。
一方で、この時期の大手生命保険会社には医療保険の特約や第三分野の商品の販売が認められておらず、 この間に一気に外資系企業に差を付けられた形になっています。 2001年にようやく販売が認められるようになり、国内企業の巻き返しが徐々に始まっているところです。
契約者ニーズの変化と外資系企業の参入などにより変化を強いられた国内の大手生命保険会社ですが、 もともと地力は持っているわけですから、今後の魅力的な商品開発に期待したいところです。
