逆ざやは何故起こる?
生命保険会社が数多く破綻してしまった原因の一つに「逆ざや」というものがあります。 生命保険業界ではよく言われる「逆ざや」とはどういうもので、 どのような理由で起こってしまうのでしょうか。
生命保険というものは、契約時に設定した利率(利息)を加えた形で、将来は保険金として支払われます。 生命保険の契約期間は長期にわたりますが、その間も最初に設定した利率は不変であることが多く、 生命保険会社はその利率(利息)を支払うべく保険料を運用しなければなりません。 しかし、その保険料を運用する株式市場や金融市場は流動的であるため、 その時その時の景気の影響を大きく受けてしまうことになります。 リスク分散を行ったとしても、それぞれの運用先が流動的であるため確実な運用を続けることは難しいと思います。 そのような状態で、契約時に設定した利率(利息)を支払えるだけの運用ができず、 運用益が想定される支払いを下回っている状態を「逆ざや」と言います。
こうした状況が続いたため、生命保険会社は新規契約の予定利率を下げ続けましたが、 好景気時に契約した高利率の既存契約が多すぎるため、契約全体での利率を効果的に下げることはできませんでした。 このような状況を改善できなかったために生命保険会社が数多く破綻してしまったのです。
そして、過去の過ちを繰り返さないために現在では標準利率というものが使われています。 これは生命保険の予定利率の基準になる数字で、各社はこれをもとにするため、 契約者を増やすための無謀な利率設定が行われなくなっています。
